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「They have a smartphone.」と「They have smartphones.」は何が違う?

英語を勉強していると、ときどき「文法的には簡単やのに、よく考えると意味がわからん」という英文に出会います。

たとえば、こんな2つの文です。

They have a smartphone.

They have smartphones.

どちらも文法的には正しい英文です。

では、この2つ、いったい何が違うのでしょうか?

They have a smartphone. は「みんなで1台」?

まず、

They have a smartphone.

をそのまま考えてみましょう。

They は「彼ら」という複数の人を表しています。一方、a smartphone は「1台のスマートフォン」です。

つまり、基本的には

「彼らはスマートフォンを1台持っている」

という意味になります。

たとえば、

Tom and Mary have a smartphone.

なら、

「トムとメアリーはスマートフォンを1台持っている」

ということです。

となると、トムとメアリーが2人で1台のスマホを共有しているようなイメージになります。

夫婦で共用のスマホを1台持っている、家族用のスマホが1台ある、といった状況なら自然ですね。

They have smartphones. ならどうなる?

では、

They have smartphones.

ならどうでしょう。

今度は smartphone が複数形の smartphones になっています。

したがって、

「彼らはスマートフォンを持っている」

という意味になります。

たとえば3人の高校生を見ながら、

They have smartphones.

と言えば、普通は

「彼らはそれぞれスマホを持っている」

という感じで受け取られます。

ただし、ここでちょっと注意。

この文は厳密には、「一人につき1台ずつ持っている」ことまで保証しているわけではありません。

3人でスマホを合計5台持っていたとしても、

They have smartphones.

と言えます。

英語って、簡単そうな文ほど考え始めると奥が深いんですよね。

「一人1台」をハッキリ言いたいなら?

では、

「彼らはそれぞれ1台ずつスマートフォンを持っています」

と明確に言いたい場合はどうすればいいでしょうか。

便利なのが each です。

They each have a smartphone.

これなら、

「彼らはそれぞれスマートフォンを1台持っている」

とはっきり伝わります。

あるいは、

Each of them has a smartphone.

としても同じような意味になります。

ここで、

They have

なのに、

Each of them has

となるところもポイントです。

後者の主語は Each なので、単数扱いになります。

日本語では気にならないのに、英語では気になる

この問題が面白いのは、日本語ならほとんど気にならないところです。

たとえば、

「彼らはスマホを持っています」

と言われても、

「え? スマホは全部で何台ですか?」

なんて普通は聞きませんよね。

文脈から、

「まあ、それぞれ持ってるんやろな」

と理解します。

ところが英語では、名詞に

a smartphone

とするのか、

smartphones

とするのかを決めなければなりません。

つまり英語では、名詞を使うたびに「1つなのか、複数なのか」を日本語以上に意識する必要があるわけです。

「高校生はスマホを持っている」は?

では、

「今の高校生はスマホを持っている」

を英語にするとどうでしょう。

高校生みんなで巨大なスマホを1台共有しているわけではありません(笑)。

普通は、一人ひとりが自分のスマホを持っています。

ですから、たとえば、

Most high school students have smartphones.

「ほとんどの高校生はスマートフォンを持っています」

のように、smartphones と複数形にするのが自然です。

まとめ

整理すると、こんな感じです。

They have a smartphone.
→ 彼らはスマホを1台持っている
→ グループで1台を所有・共有しているイメージになりやすい

They have smartphones.
→ 彼らはスマホを持っている
→ 複数台あり、それぞれが持っているというイメージになりやすい

They each have a smartphone.
→ 彼らはそれぞれスマホを1台持っている

英語を勉強するとき、「単数形には a をつける」「複数なら s をつける」とルールだけ覚えてしまいがちです。

でも、本当に大事なのは、

「その a や s によって、頭の中にどんな光景が浮かぶのか」

を考えることです。

a smartphone なら1台。
smartphones なら複数台。

そうやって実際の場面を想像してみると、単数形・複数形の感覚がぐっとつかみやすくなります。

英語の「a」と「s」、小さい文字ですが、なかなかええ仕事してますね。