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英検準2級Eメール文対策シリーズ 第2回:メール文の基本フォーマットとマナー

はじめに

こんにちは、英語学習者のみなさん!英検準2級Eメール文対策シリーズの第2回目へようこそ。前回は新形式メール文の基本と特徴について解説しました。今回は「メール文の基本フォーマットとマナー」について詳しく見ていきましょう。

英語のメールには基本的な書式やマナーがあります。これらを理解し、適切に使うことで、英検の試験だけでなく実際の英語コミュニケーションでも役立つスキルが身につきます!

英文メールの基本構造

英文メールは一般的に以下の構造に分かれています:

  1. 挨拶(Greeting): メールの冒頭の挨拶文
  2. 開始部(Opening): 自己紹介や前回のやり取りへの言及
  3. 本文(Body): メインの内容(情報提供、質問、依頼など)
  4. 結び(Closing): 締めくくりの一言
  5. 署名(Sign-off): 「Best wishes,」などの結びの挨拶と名前

英検準2級の新形式では、挨拶と署名は既に記載されているので、開始部・本文・結びの部分を書く必要があります。

実際のメール形式の例

Hi, Alex! ← 挨拶(既に記載されている) Thank you for your e-mail. ← 開始部 (ここから本文) ← 本文(あなたが書く部分) (締めくくりの一言) ← 結び(あなたが書く部分) Best wishes, ← 署名(既に記載されている)

挨拶表現のバリエーション

英検準2級のメール形式問題では、挨拶は既に「Hi, [名前]!」と記載されていることが多いですが、実際のメールではさまざまな挨拶があります。状況によって使い分けられるようにいくつか覚えておきましょう。

カジュアルな挨拶(友人間)

  • Hi, [名前]!
  • Hello, [名前]!
  • Hey, [名前]!
  • Hi there!

フォーマルな挨拶(目上の人・初対面)

  • Dear [名前],
  • Dear Mr./Ms. [苗字],
  • Good morning/afternoon,

開始部の書き方

メール本文の最初の一文は、相手のメールへの acknowledgment(受け取りの確認)や感謝の気持ちを表すことが一般的です。英検準2級の問題では、「Thank you for your e-mail.」が既に記載されていることがほとんどですが、他にもいくつかのバリエーションを知っておくと便利です。

返信メールの開始部表現例

  • Thanks for your email.
  • It was nice to hear from you.
  • I was glad to receive your message.
  • Thanks for letting me know about…
  • I appreciate your email about…

本文の書き方

本文では以下の点に注意しましょう:

  1. 簡潔さ: 一つの文を長くしすぎず、簡潔に伝える
  2. 段落分け: 話題ごとに段落を分ける(ただし英検では短いので通常は1段落)
  3. 質問の組み込み: 英検では下線部に関する質問を2つ含める必要がある
  4. 相手の質問への回答: 相手からの質問には必ず回答する

質問の組み込み方の例

メール内の下線部「We watched a rugby game between two university teams there.」について質問する場合:

  • Which university teams were playing in the game?
  • Was it an important match between those universities?
  • How long did the rugby game last?

結びの表現

メールの締めくくりには、次のような表現が使えます:

カジュアルな結び(友人間)

  • Looking forward to hearing from you.
  • Let me know what you think.
  • Write back soon!
  • Hope to hear from you soon.

フォーマルな結び(目上の人・初対面)

  • I look forward to your reply.
  • Please let me know if you have any questions.
  • Thank you for your consideration.

丁寧さの調整法

英検準2級のメールは基本的に友人間のカジュアルなやり取りですが、丁寧さのレベルを調整する方法を知っておくと便利です。

カジュアルにする方法

  • 縮約形を使う(I’m, don’t, can’t など)
  • 短い文を使う
  • 感嘆符を適度に使う(Too many! ではなく、適度に)
  • フレンドリーな表現を使う(Sure!, Great! など)

丁寧にする方法

  • 「Could you…」「Would you…」などの表現を使う
  • 「please」を追加する
  • 縮約形を避ける(I am, do not, cannot など)
  • 「I would appreciate it if…」などの表現を使う

よくある間違いと注意点

  1. 過度に丁寧すぎる表現: 友人間のメールでは「Dear Sir/Madam」などの表現は不自然
  2. 語数オーバー: 40-50語の制限を守る
  3. 質問の忘れ: 2つの質問を含めることを忘れない
  4. 相手の質問に答えていない: 相手の質問には必ず答える

実践例:メール全体の構成

前回紹介したAlexからのメールへの返信例を見てみましょう:

Hi, Alex! Thank you for your e-mail. I’m glad you enjoyed rugby! Which university teams did you watch? What rules did your dad teach you about rugby? Yes, I think more people will watch rugby because it’s becoming more popular globally and has exciting matches. Best wishes,

構成分析

  • 開始部: 「I’m glad you enjoyed rugby!」(相手の体験への反応)
  • 質問部分: 「Which university teams did you watch? What rules did your dad teach you about rugby?」(下線部についての2つの質問)
  • 回答部分: 「Yes, I think more people will watch rugby because…」(相手の質問への回答)
  • 結び: 簡潔な文で終わっている

前回の練習問題解答例

前回の練習問題「Jamieからの新しいペットについてのメール」への返答例:

Hi, Jamie! Thank you for your e-mail. Congratulations on your new puppy! What kind of treats does Leo like best? How did you teach him to sit so quickly? I don’t have pets now, but I’d love to get a cat someday because they’re independent and cute. Best wishes,

解説

  • 開始部で相手の新しいペットについてお祝いの言葉を述べている
  • 下線部に関連する2つの質問をしている(お気に入りのおやつ、座る方法)
  • 相手の質問(ペットを飼っているか)に答えている
  • 47語で収まっている

今回の練習問題

以下のメールに対する返信を40-50語で作成してみましょう。下線部について質問を2つ含めることを忘れないでください。

Hi! How are you? I want to tell you about my weekend. I went hiking with my club members in the mountains near our city. We walked for five hours and saw beautiful scenery along the way. The weather was perfect, and we had lunch at the top of the mountain. Do you like outdoor activities? Your friend, Chris

(※解答例は次回の記事で紹介します)

まとめ

英文メールの基本フォーマットとマナーを理解することは、英検準2級の新形式問題に対応するだけでなく、実際の英語コミュニケーションでも役立ちます。挨拶、開始部、本文、結びの構造を意識し、状況に応じた丁寧さの調整ができるようになりましょう。

次回は「目的別メール文の書き方①:依頼・お願い」について詳しく解説します。効果的な依頼表現や理由の説明方法を学びましょう。