こんにちは!英検準2級対策シリーズ第4回へようこそ。前回は「語彙力アップ!説得力を高める表現集」について解説しました。今回は「基本文法を正しく使いこなす方法」として、英検準2級の英作文で必要な基本文法と、ミスを防ぐための具体的な対策を紹介します。文法ミスがあると、内容がいくら素晴らしくても減点対象になってしまいます。正確な文法の使用が合格のカギとなりますので、しっかり身につけていきましょう!
英検準2級で求められる文法レベル
英検準2級では、中学校で学習する文法事項を正確に使いこなせることが求められます。以下の文法項目を特に意識しましょう:
- 基本時制(現在・過去・未来)
- 現在完了形
- 助動詞(can, should, must など)
- 比較表現
- 不定詞と動名詞
- 接続詞と接続副詞
- 関係代名詞(who, which, that)
- 受動態
よくある文法ミスとその対策
1. 主語と動詞の一致
英語では主語と動詞の数を一致させることが重要です。
❌ 間違い: My brother play soccer every day.
✅ 正解: My brother plays soccer every day.
対策: 文を書くときは、まず主語が単数か複数かを確認し、それに合わせて動詞の形を選びましょう。
2. 時制の混乱
同じ文脈内で時制が不自然に変わることは避けましょう。
❌ 間違い: Yesterday, I go to school and studied math.
✅ 正解: Yesterday, I went to school and studied math.
対策: 英作文を書き始める前に、どの時制を主に使うか決めておきましょう。通常は、現在形か過去形が中心になります。
3. 冠詞(a, an, the)の誤用
日本語には冠詞がないため、英語学習者にとって難しいポイントです。
❌ 間違い: I bought book yesterday. / I like the baseball.
✅ 正解: I bought a book yesterday. / I like baseball.
対策:
- 初めて言及する可算名詞の単数形には、a/an をつける
- 特定のものを指す場合は the をつける
- 一般的な概念や不可算名詞には、通常冠詞をつけない
4. 前置詞の誤用
前置詞は丸暗記が必要な部分もありますが、いくつかのパターンを覚えておくと役立ちます。
❌ 間違い: I’m good at to play the piano. / I went to there.
✅ 正解: I’m good at playing the piano. / I went there.
対策: 頻出の前置詞句(good at, interested in など)や、動詞と前置詞の組み合わせ(look at, listen to など)を積極的に覚えましょう。
文型を意識した文章作り
英語の基本文型(SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC)を意識すると、文法的に正しい文を作りやすくなります。
1. SV(主語+動詞)
例: The sun rises in the east.(太陽は東から昇ります)
2. SVC(主語+動詞+補語)
例: My sister is a doctor.(私の姉は医者です)
3. SVO(主語+動詞+目的語)
例: I enjoy sports.(私はスポーツを楽しみます)
4. SVOO(主語+動詞+間接目的語+直接目的語)
例: My mother gave me a present.(母は私にプレゼントをくれました)
5. SVOC(主語+動詞+目的語+補語)
例: People call him Tom.(人々は彼をトムと呼びます)
ポイント: 準2級レベルでは、SV, SVC, SVO の文型を中心に使い、必要に応じて SVOO や SVOC も取り入れると、バランスの良い文章になります。
接続詞を使った文のつなぎ方
短い文をつなげて少し複雑な文を作ることで、英作文の質が向上します。
等位接続詞(and, but, or, so)
等位接続詞は同じ重みの文や語をつなぎます。
例: I like dogs, and my sister likes cats.(私は犬が好きで、姉は猫が好きです)
例: I wanted to go out, but it was raining.(外出したかったですが、雨が降っていました)
従属接続詞(because, when, if, though など)
従属接続詞は、主節と従属節をつなぎます。
例: I stayed at home because I was sick.(病気だったので家にいました)
例: If it rains tomorrow, I will stay home.(明日雨なら、家にいるつもりです)
注意点: 従属接続詞を使う際は、主節と従属節の関係を明確にし、適切な時制を使いましょう。
時制の一貫性を保つコツ
英作文では、時制の一貫性が重要です。特に準2級では以下の時制の使い分けをマスターしましょう。
現在形
- 習慣や一般的な事実を述べるときに使います
- 例: I usually walk to school.(私はいつも学校に歩いて行きます)
過去形
- 過去の出来事や状態を述べるときに使います
- 例: I visited Tokyo last year.(私は去年東京を訪れました)
現在完了形
- 過去から現在までの経験や、現在までの継続を表すときに使います
- 例: I have lived in Osaka for five years.(私は5年間大阪に住んでいます)
未来表現
- will や be going to を使って将来のことを表します
- 例: I will study hard for the exam.(試験のために一生懸命勉強します)
ポイント: 一つの段落内では、基本的に同じ時制を保ちましょう。時制が変わる場合は、明確な理由があることが大切です。
前置詞の正しい使い方
前置詞は英語の中でも間違いやすい部分です。以下の頻出の前置詞の使い方をマスターしましょう。
時を表す前置詞
- at: 特定の時刻(at 7 o’clock)
- in: 月、年、季節(in April, in 2023, in summer)
- on: 曜日、日付(on Monday, on April 5th)
場所を表す前置詞
- at: 特定の場所、点(at the station)
- in: 空間、範囲の中(in the room, in Kyoto)
- on: 表面、接触(on the desk, on the wall)
よく使う前置詞句
- be good at ~(~が得意である)
- be interested in ~(~に興味がある)
- be famous for ~(~で有名である)
- be worried about ~(~について心配している)
- be different from ~(~と異なる)
練習方法: 前置詞を使った短い文をたくさん書いて練習することが効果的です。例えば、「私は7時に起きます」「私は数学が得意です」など、日常的な文を英語で表現してみましょう。
練習問題と解答例
以下の日本語を英語に訳してみましょう。特に文法的な正確さを意識してください。
問題1
「私は毎日学校に自転車で行きますが、雨の日はバスを使います。」
解答例: I go to school by bicycle every day, but I use the bus on rainy days.
文法ポイント: 等位接続詞「but」を使った対比、前置詞「by」と「on」の適切な使用
問題2
「将来、医者になりたいので、毎日一生懸命勉強しています。」
解答例: I study hard every day because I want to become a doctor in the future.
文法ポイント: 従属接続詞「because」を使った理由の説明、不定詞「to become」の使用
問題3
「私の兄は3年前からアメリカに住んでいて、英語が上手になりました。」
解答例: My brother has lived in America for three years, and he has become good at English.
文法ポイント: 現在完了形の使用、「good at」という前置詞句の使用
まとめ
英検準2級の英作文では、基本的な文法を正しく使いこなすことが合格への大きな一歩となります。特に以下のポイントを意識しましょう:
- 主語と動詞の一致に注意する
- 時制を一貫させる
- 冠詞を適切に使う
- 基本文型を意識して文を組み立てる
- 接続詞を使って文を適切につなげる
- 前置詞の使い方をマスターする
日々の学習では、模範的な英文をたくさん読んで、正しい文法パターンを自然に身につけることも大切です。また、自分で英作文を書いた後、必ず見直しをする習慣をつけましょう。
次回は「第5回:効率的な時間の使い方と解答手順」で、試験本番での時間管理のコツをご紹介します。お楽しみに!
次回は「効率的な時間の使い方と解答手順」について詳しく解説します。本番の試験で時間を効率よく使い、落ち着いて解答するためのコツをお伝えしますので、ぜひお楽しみに!
日々の学習では、今回紹介した文法ポイントを意識して英作文を書いてみてください。そして必ず見直す習慣をつけることで、文法力は着実に向上します。一緒に頑張りましょう!