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【The Eastfield Stories:Episode 16】「雨宿りとフランス語 」

◆ あらすじ

土曜日の午後、急な通り雨に降られたMargotが駆け込んだのは、大学近くの小さな書店。屋根の下、雨音を聞きながら彼女が手に取ったのは、フランス語の名作『星の王子さま』。そこに偶然、傘を持たずにやってきたのはフランス出身のビジネスマン、Alex。

本をきっかけに始まった短い会話は、年齢も職業も違う二人の心を静かに結ぶ一章となる。

💡 会話を聞いてみましょう!


📌 登場人物

Margot:オーストラリア出身・文学好きの学生
Alex:Eastbridge Internationalの社員。フランス出身。穏やかで知的な国際派ビジネスマン。

登場人物紹介ページ(キャラクター一覧)


💬 会話スクリプト(英語+和訳)

Margot:“Ugh… this rain came out of nowhere.”
(うわ…急に降ってきた。)

Alex:“You too? I was halfway to a meeting. No umbrella, of course.”
(君も?僕は会議に向かう途中だったんだ。もちろん傘なしでね。)

Margot:“Well, at least this bookstore has a roof. And a nice selection.”
(この書店には屋根があってよかった。しかも、なかなかいい本が揃ってます。)

Alex:“Le Petit Prince, huh? That one’s followed me everywhere since childhood.”
(『星の王子さま』か。あれは子どもの頃から、ずっと僕についてくる本なんだ。

Margot:“Oh—are you from France?”
(あっ、フランスの方ですか?)

Alex:“Oui. From Lyon. You read French?”
(そう。リヨン出身だ。君、フランス語を?)

Margot:“A little. I love French literature… even if I read it slowly.”
(少しだけ。フランス文学が好きなんです…ゆっくりしか読めませんが。)

Alex:“That’s rare—and impressive. Most people just watch the movie.”
(珍しいね。しかも感心するよ。たいていの人は映画だけで済ませるのに。)

Margot:“Reading is how I travel… even in the rain.”
(読書は、私の旅なんです…たとえ雨の中でも。)

Alex:“In that case, I hope your next chapter is a dry one.”
(それなら、次の章は晴れになるといいね。)

Margot:“Only if you find a café nearby—this story deserves coffee.”
(近くにカフェがあれば最高ですね。この物語には、コーヒーが必要ですから。)


💡 英語学習ポイント

  • “followed me everywhere”:人生のあらゆる場面で登場する/影響を与え続ける
  • “That’s rare—and impressive.”:滅多にない+相手への尊敬のニュアンスを込めた褒め言葉
  • “Reading is how I travel.”:読書を旅にたとえる文学的な表現。英作文でも使える!

🌐 Episodeの背景解説

Margotの文学への情熱と、Alexのフランス的感性が交差する一幕。雨という偶然が、二人のあいだに静かなつながりを生み出します。Eastfieldの街角には、こんなささやかな出会いが、きっと毎日のように生まれているのかもしれません。


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